−VISCONTIの歴史−
ビスコンティは１９８８年、２人の万年筆収集家ダンテ・デル・ベッキオとルイージ・ポリにより設立。
イタリア、フィレンツェに残る１３世紀の王城に拠点を構えた彼らの命題は、1920〜1950年代の万年筆黄金時代の再現だった。しかし、単にデザインを復刻するのでなく、30年代のセルロイドなどの古い素材の生産から始まり、完全なハンドメイドで万年筆を作り上げること、そして斬新な吸入方式を開発することだった。

−世界遺産　タージ・マハル−
インド北部アーグラにある世界遺産タージ・マハルはムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが、ペルシャやアラブ、そしてヨーロッパから2万人もの職人を集め、22年の歳月をかけて建造させたといわれている。名前の由来は、王妃の名ムムターズ・マハルを縮めたものではないかという説が有力である。ムムターズ・マハルはペルシャ語で「宮殿の光」、「宮廷の選ばれし者」を意味する言葉であり、タージ・マハルを言葉どおりに訳せば「王冠宮殿」という意味になる。

VISCONTI　Taj Mahal は、この白亜の大霊廟を題材に作られた貴重な限定万年筆。レジン製のボディに施された美しい金銀細工は、インドの職人が全て手作業で作ったもので、３００本のワイヤーからできている。キャップとボディの端は純粋と完全の象徴タージマハールドームの形状を模したものとなっている。吸入方式はビスコンティが開発した、ハイバキューム・パワーフィラー。
空気圧を利用したこの方法は従来の吸入方式に比べ、より簡単にインクを吸入でき、カートリッジ６本分ものインクをタンク内に貯蔵できる。