−世界の少数民族シリーズ−
アイデンティティを大切にしてきた世界の少数民族の精神が、アルチザン（伝統職人）による最高水準のモノ作りにこだわるデルタ精神と通ずるということから始まった限定万年筆シリーズ、インディジナスピープル コレクション。
’03年発売の「マサイ」から始まりネイティブアメリカンズ・イヌイット・トゥアレグ・マオリ・コサック・アイヌ・インディオの合計８作品が発売されている。

今年度の少数民族シリーズは、世界で最も希少と評される民族の１つである、スカンジナビア半島の極北に居住する「サーミー人」をテーマにしたものが発売予定である。

−Ainu（アイヌ）−
アイヌ民族は、日本とロシアにまたがる北方先住民族で、歴史的には本州東北部から北海道、千島列島、樺太（サハリン）を生活圏としていた。アイヌとはアイヌ語で「人間」を意味する言葉で、もともとは「カムイ」（自然界の全てのものに心があるという精神に基づいて自然を指す呼称）に対する概念としての「人間」という意味であったとされている。

シリーズ７作目のアイヌは「人として知恵に富み、感性豊かであること」を表現した作品。 キャップトップとペン先には、アイヌ民族の首飾りに使われているメダルをモチーフにしたキャップリングには魔除の意味を持つ伝統模様アイウシを、クリップには守護神ニポポをモチーフにした装飾が施されている。
限定１６４３本は、オランダ・フリース司令官率いる探索隊により、初めてその存在が世界に紹介された年にちなんだものである。